
静岡清水線の全駅ルポ、春日町駅2回目です。同線の全15駅で駅名に「町」が付くのは日吉町、音羽町、春日町の3駅。新静岡の旧称・鷹匠町も含めると、いずれも静岡市内中心部に集中します。
これまでのブログのように、新静岡~春日町は旧東海道に沿って古くからの街並みが続き、昭和のはじめまでに500mの等間隔で町名を付けた駅が置かれました。春日町は現代の東海道、国道1号線沿いです。

南館と北館で「ツインメッセ」
春日町駅の近隣施設として紹介されるのが「ツインメッセ静岡」。正式名は「静岡産業支援センター」です。
静岡産業振興協会が管理運営する多目的ホールで、1982年に鐘紡静岡工場跡地に静岡産業館(大展示場をメーンにした現在の南館)の名でオープン。1996年の増築で北館が誕生しました。
2館の施設が並ぶことから「ツインメッセ」に。ほかに中央棟と西館もあり、全体展示面積は1万1900㎡。地方都市の展示施設として、全国最大規模を誇ります。
静岡市内にはもう一つ、大ホール「グランシップ」もあります(本ブログは春日町の2駅先の長沼駅編で取り上げます)。ツインメッセとグランシップの距離は約2.2㎞。グランシップの正式名は「静岡県コンベンションアーツセンター」で、静岡県文化財団が運営します。
やや強引な例えかもしれませんが、東京でいえば展示会一拓の「東京ビッグサイト」がツインメッセ、セミナーやコンサートも頻繁に開かれる「東京国際フォーラム」がグランシップといったところでしょうか。

このほか静岡市内には、今週のブログ31でレポートした「プレバト才能アリ展」会場の「マリナート(正式名・静岡市清水文化会館)」が清水区にあります。
60年を超す歴史持つ「静岡ホビーショー」
ツインメッセの展示会で、全国規模で注目を集めるのは「静岡ホビーショー」かも。プラモデル、ラジコン模型、鉄道模型など模型の総合展示・商談会で、初回は1959年。2026年に64回目を迎えました。
今年の開催は5月13~17日の5日間。私の静岡移住の(隠れ)目的の一つはホビーショーでしたが、今年は移住準備で千葉に帰宅。初見参は来年にお預けとなりました。
ホビーショー、主催は静岡模型教材協同組合で主要メンバーはタミヤ、青島文化教材社(ブランド名はアオシマ)、ハセガワの3社。組合には、しずおか匠の会、しずおか創工会、静岡挽物組合など多くの業界団体(同業者の組合)が参加します。
組合のホームページにホビーショーの沿革があります。
静岡は戦前から、木製の模型飛行機生産が盛んでした。戦後は1948年に再開。1955年に木製模型メーカー5社が、静岡模型教材協同組合を設立しました。そして木製模型の復活を期して開かれたのがホビーショーの前身、1959年の「第1回生産者見本市」でした。
1962年には名称を「静岡プラスチックモデル見本市」に。1986年から現在の「静岡ホビーショー」に改称されました。
会期は5日間。最初の2日間は業者招待日(新作発表会や商談会)、中日3日目が小中高校生招待日。後半4、5日目が一般公開日で、模型ファンが自信作をお披露目する「モデラーズクラブ合同作品展」が併催されます。
ブログ25の「国際鉄道模型コンベンション(JAM)」と同じく、ホビーショーは模型メーカーの新作発表だけでなく、ファンのすそ野を広げる場としても機能します。
静岡市はプラモ出荷額が全国一。「模型の世界首都・静岡」を標榜します。本ブログでは、プラモが静岡の地場産業になった経緯をたどろうと思ったのですが、スペースがなくなったため次の機会に。
JR静岡車両区に入出区する在来線車両を撮影
ラストは春日町付近でJRの列車ウォッチング。前回の東海道新幹線に続き、今回は在来線編です。
JR東海の車両基地は静岡駅東方の静岡車両区。春日町駅付近では東海道本線を行き交う列車のほか、車両区に入出区する車両群が見られます。

静岡エリアの在来線、車両は長く国鉄時代からの113系、211系、213系電車でしたが、民営化後は自社仕様の311系、313系、315系電車が主力です。
211系の基本設計を引き継いだ311系はJR発足3年目の1989年にデビュー。名古屋エリアの新快速中心に静岡地区にも顔を出しましたが、2025年まてに引退。現在、東海道線を走るのは313系と315系です。
なかでも話題なのが、静岡エリア18年ぶりの新鋭車両として2024年にデビューした315系。要点だけですが、安全性向上台車、常時状態監視システム。JR東海在来線初めての非常走行用蓄電装置といった新機能を搭載し、省エネ性能や乗り心地も改善しました。
春日町付近のJR線は高架上を走る東海道新幹線に対し、在来線は地上を走行します。
撮影できるのは313系、315系のほか、身延線特急「ふじかわ」(静岡~富士~甲府)の373系。
珍しい車両の撮影機会はないかもしれませんが、この区間にはコンテナ貨物列車も頻繁に運行されます。私と違ってしっかりロケハンすれば、お気に入りの一枚が皆さまのフォトライブラリーに加わるでしょう。

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