
私は(自称)ブロガーですが、ブログからの収入はありません。もしも現役世代だったら、とても生きていけない(トホホ)。
ブロガーやフリーライターのお仕事、一昔前の呼び名は「自由業」でした。ネット曰く「時間や雇用関係に縛られず、専門的知識や才能に基づき独立して営む職業」とありますが、それほどカッコよくない。「自由の10倍ぐらい苦労(苦痛)がある」が、偽らざる心境です。
今週の【アーカイブ】、そんなフリーランサーの実態レポート。書いたのは9年前ながら、基本は今も一緒。当時の私は〝会社員ライター〟でしたが、本物のフリーになった今、読み返せば共感度大です。
広義のフリーランサーは全国1064万人
インターネットを活用したテレワーク。9時に出勤して18時に帰るという働き方を大きく変えています。

テレワーカーは企業に所属しない働き手多数ですが、そんなフリーランスの働き方ややりがい、悩みを調査したのが、フリーランサーとクライアント(依頼主)を仲介する企業「ランサーズ」です。
「フリーランス実態調査2016」では、広義のフリーランスは前年より17%増えて全国1064万人と推計。フリーのメリットは、「自由で柔軟な生き方が手に入る」、デメリットは「収入が不安定で、仕事を見付けるのが難しい」の回答が多数でした。
一昔前なら自由業。かつては作家、画家、評論家、デザイナーと職種が限定されましたが、今は何でもネットでやり取りできる時代。外注業務を個人で受注するのがフリーランサーです。
調査はランサーズが全国3094人のアンケート結果から全体像を推計しました。
最初にフリーランサーを分類すれば、①企業に勤めながら時々仕事をフリーで受ける「副業系すき間ワーカー」、②2社以上と契約して働く「複業系パラレルワーカー」、③独立して仕事を受ける「自由業型フリーワーカー」、④個人事業主の「自営業系独立オーナー」――の4タイプに分類できます。
それぞれの推計人数はすき間416万人、パラレル269万人、フリー69万人、独立オーナー310万人で、4タイプを合計した広義のフリーランサーは推計1064万人。前年の913万人に比べ17%増えました。
集計方法の違いもあって単純比較できませんが、人数的には同年(2016年)の農業就業人口は推計192万人。フリーランサーは農業人口の5倍もいる計算です。
全国1000万人以上のフリーランサー、すき間ワーカー以外のパラレルワーカー、フリーワーカー、独立オーナーは収入が決まっていません。大型案件が取れた月はサラリーマンの月給以上の収入がある一方、手取りゼロの月も。とにかく、フリーは生活が不安定です。
「自由で柔軟な生活」の一方で「不安定な収入」
調査で分かったフリーランサーのメリット。①自由で柔軟な生活が手に入る、②本業以外の収入を得られる、③生活費や家計費の足しになる、④興味や関心あることを仕事にできる――が上位です。
一方のデメリット。①収入が安定しない、②仕事を見付けにくい、③(企業の後ろ盾がないため)社会的信用を得にくい――でした。
自由記入欄にあった、「フリーランスといえば聞こえはいいが、周囲からは〝根無し草〟のように見られ、社会的信用も得にくい。ただ、そういう環境に身を置く度胸や真剣さのある人には向いている」のコメント。何よりフリーの立ち位置を的確に表します。
企業から独立したフリーランサーからは、「サラリーマン時代に比べ、仕事に対する責任はフリーになってからの方がはるかに重くなった」の本音も聞かれました。
ランサーズはフリーランスの将来像について、「今後も増え続け、それに伴って仕事と余暇や趣味の境界はますますあいまいになっていく」と観測します。
自分と家族、そして〝データ〟の健康に細心の注意
ランサーズはフリーランスに対する社会的認知度を向上させようと、「ランサーオブザイヤー」の表彰制度を創設。新しい働き方を実践した個人を表彰します。
このうち、「ワークライフ部門賞」を受賞したのは北海道の清水希枝さん。海上保安官から専業主婦を経てフリーライターに転進。子育てしながら、身近な生活の問題などをネットメディアに投稿します。

子ども2人を育てるシングルマザーで、全国に広がる友人のネットワークを生かしてリアルな声を記事化します。
ライターに成り立てのころは単価の安い記事をこなし、実績を積むうち指名での依頼が増えました。スキルの高まりに連れて、記事単価数万円という「質」を求められる依頼も増えたそうです。
日常、最も注意するのは自分や家族の健康。フリーには有給休暇はありません。
もう一つ、細心の注意を払うのが〝データの健康管理?〟。苦心して撮影した写真もボイスメモも、間違えて消去してしまったら泣くに泣けません。
フリーとしての自覚が芽生えてきた清水さん、「さまざまなリスクと戦いながら自由に働く……これこそがフリーランサー最高の働き方なのでは」と話します。
2026年10月追記 9年前のコラムに今さら納得。ランサーズの調査や表彰は現在も続くので、機会があれば本ブログでもう一度取り上げたいと思います。

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