ブログ12 【書き下ろし】 シリーズ「乗ったで降りたで静岡清水線」 新静岡駅 その3(2026年7月記)

書き下ろし
タイトルカット 三保の松原と富士山(三保の松原は静岡市清水区です)

静鉄静岡清水線の全駅ルポ、新静岡駅3回目はいったん電車を降りて(まだ一駅も乗車していないのに恐縮ですが)、駅と一体になった新静岡パスターミナルから65万都市・静岡市の路線バス事情を探ります。

静岡県都静岡市、東西方向の交通はJR東海道線と静鉄静岡清水線の鉄道2線が受け持ちますが、南北方向は道路交通オンリー。静岡市内一円に周辺エリアを加えた路線バスをほぼ一手に引き受けるのが、しずてつジャストラインです。企業名からも分かるように、静鉄グループのバス会社です。

ところで、本文に入る前に一点訂正。初回コラムで静岡市内を走る鉄道路線は東海道新幹線と在来線の東海道線、そして静鉄静岡清水線の3線と書きましたが、よくよく考えたらもう一線、鉄道路線がありました。

何線か分かった方はかなりの鉄道通。実は、島田市の金谷駅が起点の大井川鐵道(大鉄)で北側の観光路線・井川線は、終点の井川と一駅手前の閑蔵かんぞうの2駅が静岡市葵区。私の住所と同じ区内です。

静岡市街と井川地区の距離は約60㎞。静岡市は南北に長~いのです。

静岡初見参の長~いバス

新静岡バスターミナル構内。高速バスから市内路線まで様々な行き先のカラフルなバスが発車を待ちます

話をバスに移して、しずてつジャストラインは2002年に設立。ホームページによると、静岡市内のほか、藤枝、牧之原、御前崎の各市にも主要営業所があり、バス台数487台、路線数91路線(イベント路線、自主運行路線含む)、営業キロ1867㎞とあります。

国土交通省の統計で同規模のバス会社を探したら、仙台市交通局(仙台市営バス、512台)、小田急バス(583台)、京阪バス(556台)などが見付かりました。ジャストラインも仙台市交などと同様、地域を代表するバス会社です。

ジャストラインの事業方針。「移動中の時間を快適に過ごすためのソフト・ハード両面のサービス充実」、「目的地までスムーズに移動できる利便性の追求」が並びます。

そういえば静岡に移住した2カ月ほど前、ネットニュースを見ていたら、静鉄バスのドライバー募集の案内が盛んに表示されていました。(静鉄ジャストラインは8月16日、バスドライバー就業を考える方のために「バス営業所見学ツアー」を開催します。本ブログでバスに興味を持った方は「静鉄バス」で検索を)

「運転手不足で路線バスが運休・減便」は、今やニュースにもならないほど。公共交通の最大の課題で、ここ静岡もそうした危機が現実化しつつあります。

リード(前文)で「静岡が南北に長~い」と書きましたが、運転手不足対策の一つも「長~い」がキーワード。2台のバスをつなげたような「連節バス」、ジャストラインは2026年4月から、全長約18m、一般的な路線バスの約1.5倍の輸送力を持つ連節バスの運行を始めました。

長~い連節バス、私も千葉在住時、国際展示場の幕張メッセへの取材時などに利用しました。静岡県内へのお目見えは今回が初めてだそう。

運行路線はJR静岡駅~静岡大学などで、特に威力を発揮しそうなのが清水駅東口と日本平球技場を結ぶ日本平球技場線。サッカーの観客輸送での見せ場十分です。

ターミナルに入らない路線バスもあります 

話が回り道しましたが、新静岡バスターミナルの構造はJR新宿駅新南口直上の高速バスターミナル「バスタ新宿」に似ます。バスタのオープン2016年4月。2026年に10周年を迎えました。

バスタ新宿は4層構造で、4階がバスターミナル。バス乗り場は円周状に広がり、様々な行き先の高速バスが次々に発車します。

バスタ誕生まで、高速バスは駅から徒歩10分程度離れた道路沿いから発車することも。私も乗り場が分からず、マゴついたこと2度や3度ではありません。

新静岡バスターミナルは非常に分かりやすいのですが一点ご注意。新静岡を発着する路線バスは、全路線そろって新静岡バスターミナルに入るわけでなく、一部近隣の一般停留所に停車する路線もあります。

ターミナル場外のバス停は「新静岡伝馬町バス停」と「新静岡御幸町バス停」。このへん不慣れな利用客はまず分からないので、乗車前にターミナル内の「新静岡バス案内所」またはJR静岡駅前の「静岡駅前案内所」で無料の「静岡市版バス路線図」をゲット。街に繰り出しましょう。

乗車時間2時間超、井川に向かう路線バスも

バス運行情報案内。ご覧のようにインバウンド観光客を意識して、外国語でも案内されます

ここから、静岡で乗ってみたいバス路線。本ブログのアタマに登場した井川へは大鉄井川線のほか、途中乗り継ぎですが、新静岡バスターミナルや静岡駅前からの路線バスでも行けます。

ルートは静岡市街から自宅前を通る安倍線で横沢(ネット情報では、安倍川上流の自然豊かなエリアとあります)へ。さらに自主運行バスに乗り継いで井川駅前に至ります。

横沢行きは7~18時台に1日4便。自主運行の白樺荘方面行きは10時台と16時台の1日2便で、乗車時間は2便合わせて2時間以上。太川陽介さんと蛭子能収さん登場のおなじみバス旅番組ではありませんが、バス好きの方はたっぷり楽しめるでしょう。

井川地区を含む静岡市北部の通称・オクシズ(奥静岡)は南アルプスユネスコパークとして、自然、温泉、グルメなどがの魅力が点在します。

同じ静岡市内ながら県都とは表情を変えるオクシズ、静岡市民でも行ったことがない方も多いようですが、一度足を運んでみる価値は大でしょう。私もぜひ訪問したいと思います。片道はバス、片道は大鉄で。

このほかバス路線図を眺めていると、静岡清水線とJR東海道線の鉄道2線の北側を回る北街道線をはじめ、静岡市には乗ってみたくなる路線いろいろ。

いずれにしても、地域をきめ細かく知るには路線バスに乗車するのが最適とも。ジャストラインの魅力的な路線、今後ご案内します。

新静岡駅南方約500mのJR静岡駅。新静岡のような屋内型のバスターミナルはなく、駅前広場を囲むように系統別のバス乗り場が配されます  

最後に、静岡のバスで気付いたことワンポイント。静鉄ジャストラインは、主な停留所では前扉を開けて降車客を降ろした後、後扉から乗車客を乗せる二段階の乗降方式を採用します。

同じ路線バスでも、東京の都バスは前後部の扉を一斉に開ける同時乗降です。私は最初、いささか不思議にも思ったのですが、よく考えれば都バスは前乗り後降りで、乗降客が交錯することはありません。

その点、ジャストラインのバスは前後部の扉を一斉に開けると降車客と乗車客が交錯してしまいます。当たり前といえば当たり前ながら、地域の実情に合わせて工夫されていると思いました。

コメント

  1. dzovlvekux より:

    vfmhhoizuvpkefijywigqlwrxhuutr

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