ブログ25 【書き下ろし】  夏休みの東京ビッグサイトに鉄道ファン大集合! 「国際鉄道模型コンベンション(JAM)」盛況のうちに開催(2026年8月記)

書き下ろし
タイトルカット 今年7月の第73回「安倍川花火大会」(会場から2㎞ほど離れた自宅ベランダで撮影)

本ブログの毎週1本目、主に静岡移住や移住先での新生活をはじめとする私自身の体験を発信してきました。今週は趣向を変えて、鉄ちゃん(鉄道ファン)ライクな話題をコラムニュースの形で取り上げます。

夏の鉄道イベントの最高峰、「国際鉄道模型コンベンション(JAM)」が2026年8月21日から3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれました。

私は昨年まで、JAMのレポートを鉄道系ニュースサイトに寄稿してきたのですが、今年は発表の場を本ブログに移し、鉄ちゃん以外にもなるべく興味を持っていただけるようにまとめました。

迎えて25回目になるJAM、今回のテーマは「新幹線とその開業前夜」。国鉄は1962年から、神奈川県小田原市と綾瀬市(当時は綾瀬町)にまたがる新幹線モデル線(試験線)で走行テストを重ね、1964年10月1日の営業運転開始に備えました。会場ではモデル線のレポートもありました。

自慢の模型を思う存分走らせる

会場全景。右側は来場者を乗せて走った「羅須地人鉄道協会7号機『ジンジャー』」。同協会は千葉県成田市の成田ゆめ牧場を拠点に軽便鉄道を動態保存します。7号機ジンジャーは120年ほど前に輸入されたアメリカ製「亀の子機関車」がモデルです

レポートの前に私自身の鉄ちゃん人生を告白。学生時代までは鉄ちゃんでした。社会人になって仕事が鉄道になったのですが、仕事と趣味は別物。本ブログも含め、趣味の視点は極力抑え、鉄道会社の考え方などを客観的に紹介してきたつもりですが……。

(話を戻して)JAMは実行委員会方式のイベントで、実質主催者は東京都品川区の模型メーカー・井門いもんコーポレーション。出展したのは、愛好家(モデラー)約80団体と模型メーカー約60社。模型クラブや個人が、広大な会場で自慢の模型を存分に走らせ、メーカーも交えて交流を深めるのがJAM本来の目的です。

鉄道や模型のプロがトークするステージイベントは全部で9本。最終日の「台湾の鉄道趣味と『国家鉄道博物館』」を取材しました(台湾や国家の表記は本来は旧字体ですが、本ブログは当用漢字を使用します)。

日本の夜行特急電車も展示する台湾「国家鉄道博物館」

一説に「鉄道が走るところ、必ず鉄道ファンあり」。台湾にも、もちろん鉄道ファンはいます。そんなファンや鉄道大好きな子どもたちをターゲットに昨年7月、第1期公開が始まったのが国家(国営)鉄道博物館。首都・台北の中心街に当たる信義区にあります。

JAMのステージイベントでは、博物館をプロデュースした国立台湾師範大学の洪到文教授が見どころを紹介。自らも現地を訪れた、名門鉄道趣味誌「鉄道模型趣味」の名取紀之編集長が聞き役を務めました。

「国家鉄道博物館」の魅力を熱く語る洪国立台湾師範大学教授(中央)を囲む、名取鉄道模型趣味編集長(左)と同博物館の王彦澄研究員(右)。博物館は国際空港の台北松山空港の近隣。半日あれば十分に楽しめます

日本の鉄道博物館で東西の雄はJR東日本の「鉄道博物館」(さいたま市大宮区)と、JR西日本の「京都鉄道博物館」(京都市下京区)。比較するわけじゃありませんが、台北の鉄道博物館は規模で両館をしのぎます。

台北の鉄博は東京ドーム3.5個分に当たる敷地面積約17万㎡で、大宮(約3万4300㎡)や京都(約3万1000㎡)の4倍以上。旧台北機廠きしょうという鉄道工場の跡地を、そっくり展示施設に転用しました。

鉄道ファン垂ぜんの実物車両展示は全部で85両。構内にはレールが敷かれ、かつて本線で活躍したディーゼルカーが来館者を乗せて快走します。

海を越えた日本から運ばれ、異国の地で公開されるのが583系電車2両。583系は1960年代後半から2000年代初頭まで、「明星」、「金星」、「つばめ」といった特急列車として本州と九州などを結んだ寝台電車です。山陽新幹線の開業や夜行高速バスに市場を奪われ、後年は普通電車として運行されました。

台湾には夜行寝台列車はありません。現地の鉄道関係者のリクエストに応じ、JR東日本が実車を寄贈しました。

洪教授は、博物館が「鉄道技術」と「鉄道文化」を2本柱に、台湾鉄道の歴史を未来に継承することを約束。日本の鉄道ファンに来館を呼び掛けました。

大学鉄道サークルOB、大型模型愛好家……  

ステージイベントに続いて会場を一巡しました。

話を聞いたのは「西武文理大学鉄道サークルOB会」。埼玉県狭山市にキャンパスを置く西武文理大、私は2018年のJAMで取材しました。

現代の大学生、授業、サークル、バイトと多忙で、現役の鉄研(鉄道研究会)部員は残念ながらほぼゼロ。それでも鉄道好きOBは、JAMの季節になるとビッグサイトに足が向いてしまうそうです。

前回取材で話を聞いたのが、顧問を務めていた松澤祐介サービス経営学部准教授(当時)。趣味も仕事も鉄道で、研究テーマは欧州鉄道の上下分離経営と教えてくれました。現在は静岡大学に転籍、グローバル共創科学部准教授として研究を深化させます。静大は私の地元。機会があれば、一度話をうかがってみたいと思います。

続いてお隣の「運G会」へ。Gゲージは線路幅45mmの大型鉄道模型で、会はファン5人前後で活動します。日本で最も愛好家の多い9mmゲージは線路幅9mmで、Gゲージはその5倍。大きいだけに迫力満点ですが、日本の住宅事情では走らせる場所に苦労します。

運G会の線路を走るオリジナル電車は京王電鉄のデフォルメ版。奥は箱根登山電車です。Gゲージの市販車両はほとんどヨーロッパ形で、ファンは創意工夫で日本型を製作します

そんなG党(ジャイアンツファンじゃありませんよ)にとって、ビッグサイトは文字通りの晴れ舞台。運G会は今回がJAM初参加で、リーダーは「Gゲージに興味を持って話を聞いてくださる方もいました」と笑顔で語ってくれました。

全体テーマの新幹線の開業前夜では、鉄旅タレントでアイドルの伊藤桃さんが、「令和に訪れる鴨宮モデル線」と題して現地ルポ。モデル線は東海道新幹線の一部で現役。東海道線鴨宮駅前にはモニュメントがあるそうです。

最近は伊藤さんのほか、俳優の六角精児さん、漫才の中川家礼二さんら本業と鉄道タレントの二刀流で活躍する方が増えています。

今年のJAMは2日目の8月22日、1日の来場者が初めて1万人を突破。親子連れ来場者は親の入場料を無料にするなど戦略的な料金設定で鉄道ファンのすそ野を広げました。

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