ブログ46 【書き下ろし】 新幹線とリニアだけじゃない!  いろいろやってます 当地・静岡のJR 国鉄時代の社宅跡は生まれ変わって人気ショッピングセンターに(2026年10月記)

書き下ろし
タイトルカット 拙宅近くを走る国道1号線静清バイパス。静岡と清水、そして東名間、東阪間をつなぐ人流・物流の大動脈です 

今回も鉄ちゃんライクですが、静岡とJRといえば、何はさておき東海道新幹線。夏休みや9月のシルバーウィーク、今月の3連休と、県都の玄関口・JR静岡駅は大勢の観光客でにぎわっていました。

普段は在来線党の私(「単に特急料金がもったいないだけ」by陰の声)、東京紀行では「ひかり」や「こだま」を使います(残念ながら「のぞみ」は静岡スルーです)。

改めてJRの路線図を眺めれば、静岡からの支線はゼロ。新幹線はもちろん、在来線の東海道線も静岡駅は完全な中間駅です。しかし66万都市の静岡市、JR東海にとって管内拠点の一つで、鉄道事業とともに開発事業にも力を入れます。

店舗入り口に長~い行列

本ブログがピックアップしたのはJR東海グループが今春、静岡市内にオープンした大型ショッピングセンター(SC)。

JRとSCといえば、多くの方が思い浮かべるのが駅ビル。静岡駅にも駅ビルのパルシェParche(運営会社・静岡ターミナル開発)と、高架下のASTYアスティ静岡(同・ジェイアール東海静岡開発)という2つのSCがあります。それとは別に、ここで取り上げるのは線路を離れた市中のSCです。

当地で話題のJR系SC、流通業界最大手・イオングループのイオンリテールが運営する「イオンセントラルスクエア静岡」です。グランドオープンは2026年3月6日。

イオンセントラルスクエア静岡の外観。キーテナントのイオンスタイルは「ライフスタイル提案型ショップ」がうたい文句。従来の総合スーパーから一歩踏み出し、有機食品や洗練された衣料品など、こだわりの品ぞろえで静岡の流通業界に新風を吹き込みます

「開店初日は入場制限が掛かるほどの人出で、店舗入り口に長~い行列」、「子ども連れのお母さんもフードコートに大満足」。当地のマスコミも盛況ぶりを伝えます。

イオンセントラルスクエア静岡があるのは、静岡市中心部から南方約2㎞の静岡市駿河区石田です。

JR静岡駅から南に向かう通称・石田街道沿い。近隣にはまちを津波から守る「浜川水門」や、学校給食センターがあるそう。街道沿いは住宅街や商店、オフィスが連なるほか、観光・歴史スポットでは弥生時代の農耕集落遺構「登呂遺跡」も間近です。

SCのフードコート。焼き肉店、うどん店、ハンバーガーショップなどが並ぶ中の一押しがおでん店。牛すじや黒はんぺんなどの具材を串に刺し、濃口醤油ベースの黒いだし汁で煮込んだ「静岡おでん」は代表的なご当地グルメです

社宅が大型SCに変身! 

ここで、JRが線路から離れた土地を開発できた理由。キーワードは「社宅」です。

SCの立地、国鉄とJR東海初期までは社宅で、21世紀に入ってグループのJR東海不動産が商業開発に乗り出しました。前身のSCは2005年11月にオープンしました。

しかし、最初のテナントは約20年を経過した2025年3月末までに撤退。JR東海不動産はおよそ1年を掛けて外壁や空調装置を大規模改修した上で、集客力を持つイオンを中核テナントに迎えてリニューアルオープンしました。

イオンセントラルスクエア静岡は、鉄骨造り5階建て。売り場は1~2階で、3階から上が駐車場です。延べ床約6万7000㎡、売り場面積約2万1200㎡。総合スーパー「イオンスタイル静岡」を核店舗に、約40店の専門店で構成します。訪問日の9月下旬も店内は大盛況でした。

店舗入り口のフォトスポット。買い物客をお出迎えするのは、もちろん当地・静岡が生んだアイドル「ちびまる子ちゃん一家」です

コンセプトは「新たな体験・新たな出会い」。地域交流や食の新しい体験を演出。30~40歳代の子育てファミリーを主なターゲットに、体験型のSCを創造します。

このあたり、ブログ9の「新静岡セノバ」やブログ39の「マークイズ静岡」でも触れたように、イオンセントラルもオールラウンドのSCが目標です。

年間来店客目標約600万人。ショップ構成では、イオンスタイル1階に食料品とヘルス&ビューティーケア、生活用品、2階にキッズ関連、ファッションなど。飲食は、1階にレストランやフードコートを配しました。

SCは、東側に建つ静岡市駿河区役所とも2階通路で連絡。区役所来庁者の来店も期待できそうです。

店内散策で目にとまったショップをいくつか。酒類コーナーには、地酒やクラフトビールを豊富にそろえます。富士山系の豊富な水が静岡に生み出したのは製紙業と酒造業です。

静岡は食材の宝庫。総菜コーナーには「黒はんぺんフライ」や「駿河湾産桜エビ入りコロッケ」、「浜松餃子」などが並びます。

私も近々行ってみたいと思う浜松市。宇都宮市や宮崎市と並ぶ餃子のまちです。総務省統計局が今年2月に発表した家計調査では、浜松市は2025年餃子購入額でV3(3年連続全国トップ)を達成しました。

駿河区役所への連絡通路。区役所は3階建てで、戸籍や年金、生活支援といった区民に密着した業務を受け持ちます

宅地・マンション、商業施設ホテル…… 

後段はSCを開発したJR東海不動産について。創業は2001年で今年、25周年を迎えました。

主な役割はJR東海の社宅・寮の管理運営と、JR社有地を活用した宅地、マンション分譲、商業施設の開発などなど。近年は岐阜県高山市や京都市下京区でホテル運営にも乗り出し、来月には京都市南区、2030年度は奈良市でそれぞれ新しいホテルのオープンがアナウンスされます。

JRを知る皆さまにとって少々意外かもしれないのが、千葉県松戸市で手掛けるJR社宅リノベーション。松戸を走る鉄道は……、そう、JR東日本の常磐線と武蔵野線です(京成松戸線と北総鉄道もお忘れなく)。鉄道に限ればJR東海の圏外ですが、国鉄改革時に同社は千葉の社宅を承継しました。

今回は集合住宅の社宅をリノベして分譲することとし、このほどプロジェクトに事業着手しました。

注目点は、建て替えでなくリノベの開発手法。社宅の基礎構造はそのままに、適切な改装で短期分譲できるようにします。

松戸のマンション周辺では、JR社宅跡地も活用した新築分譲マンション開発に、JR東海不動産と業界大手の野村不動産が共同で取り組みます。〝松戸のJR東海〟は存在感を増します(と書いたものの、多くの方には「何のこっちゃ?」でしょうけど)。

ラストにワンポイント、JR東海不動産の物件案内の商業施設に○エルシア薬局が見付かりました。拙宅近隣に4店舗ある○エルシア、調剤薬局併設型のドラッグストアで、私もブログ13で触れた眼圧降下の点眼薬や前立腺肥大の内服薬を処方してもらっています。ATMも利用します。

JR東海不動産の○エルシアは静岡市駿河区で、拙宅の葵区からは圏外ながら、私はホームページに店名を発見した時、同社への親近感がワンランクアップしたように思えました。

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