ブログ38 【アーカイブ】  大政奉還150年 「志国高知 幕末維新博」開幕 ※2028年大河ドラマの「ジョン万」も登場します(2017年1月記)

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タイトルカット 拙宅近くを走る国道1号線静清バイパス。静岡と清水、そして東名間、東阪間をつなぐ人流・物流の大動脈です

少々先行し過ぎかもですが、2028年のNHK大河ドラマは「ジョン万」。

波乱万丈の人生がドラマ化される中浜万次郎、14歳の時に漁の途中で嵐に遭い無人島に漂着。アメリカの捕鯨船に助けられて同国に渡り、帰国後は通詞(通訳)、翻訳家として活躍しました。

ジョン万は今の高知県土佐清水市出身。高知ゆかりの人物で、大河ドラマの先輩といえば……。そう、主演の福山雅治さんがとにかくカッコよかった2010年の「龍馬伝」ですね。私も熱心に見てました。

突然ですが、今(2017年)から150年前の1867年はどんな年だったかご存じですか。

答えは「大政奉還」。日本の年号は慶応3年で翌年の明治維新に向け、江戸幕府が朝廷(学説的にはいろいろありますが、簡単にいえば天皇家のことです)に統治権を返上し、江戸時代が終わりを告げた年です。

「高知の夜明けは近いぜよ!」

大政奉還150年といわれても全然ピンと来ませんが、この時、幕府に返上を勧告したのが土佐藩。今の高知県です。

土佐藩出身の有名人といえば、そう坂本龍馬ですね。良く知られるように龍馬はこの年の11月15日、京都の旅館・近江屋で暗殺され、維新には立ち会えませんでした。

でも薩摩と長州の仲を取り持つなど、維新の原動力となったことは間違いありません。

今年、大政奉還150年や龍馬で盛り上がるのが高知県です。

高知は龍馬のほか、盟友で龍馬とともに暗殺された中岡慎太郎、三菱グループの創始者・岩崎弥太郎、漁船で遭難しアメリカから帰国して通訳を務めたジョン万次郎ら、多くの維新の志士を送り出しました。

土佐出身の志士の功績を顕彰しつつ、観光客を呼び込もうと今月(3月)4日に開幕したのが大型観光博覧会「志国しこく高知 幕末維新博」です。

開催期間約2年間というロングランの観光客誘致作戦で、新発見の龍馬の手紙が早くも話題を呼んでいます。

今、龍馬が生きていたら、こう言っていたかも。「高知の夜明けは近いぜよ!」

高知県内各地にサテライト会場

維新博のメーン会場は今年(2017年)が「県立高知城歴史博物館」、来年(2018年)は春に改装オープンする「県立坂本龍馬記念館」。場所はいずれも高知市内です。

「志国高知 幕末維新博」前半のメーン会場になった県立高知城歴史博物館。通称・城博で、維新博にあわせて2017年3月に開館。高知市の高知城追手門前にあり、土佐藩主・山内家伝来の資料を中心に土佐の歴史や文化を紹介する歴史博物館です(本ブログの画像はすべてプレスリリースまたは事務局提供)

県庁所在地は高知ですが、高知県は意外と奥が深いんです。

  高知の地図を見て私が思い浮かべたのはクロワッサン(高知の皆さんごめんなさい)。土佐湾を真ん中に、東の室戸から西の足摺まで土地が弓形に広がっています。

「高知市の博物館や記念館を見ただけで帰られては困ります」が県の本音なんですね。

室戸市の世界ジオパークセンター、土佐清水市のジョン万次郎記念館、宿毛市の宿毛記念館をはじめとする県内20施設をサテライト会場とし、大政奉還や維新ゆかりの品を展示。県内を周遊してもらう作戦です。

多くの施設は、維新博に合わせて改装や展示内容を充実させ、集客につなげます。高知市にやって来る観光客に地方の情報を提供、地域を訪れてもらうことで観光による地方創生を実現します。

そんな維新博の情報ステーションがJR高知駅前の「こうち旅広場」。旅行商品の予約・販売に加え、地域情報も発信します。

県はJR四国など交通事業者と連携して回遊性を持たせます。高知自動車道をはじめとする高知の高速道路は西日本高速道路(NEXCO西日本)が管理しています。

高知県の観光客数の最高は、大河ドラマ「龍馬伝」が放映された2010年の年間435万人で、今年と来年は連続して記録更新を狙っています。

維新博のキービジュアル。キャッチコピーの「時代は土佐の山間より」は、明治の自由民権運動が土佐藩から全国に広がったことをアピールするフレーズで、維新博では「高知の山間地にも足を運んでほしい」のダブルミーニングが読み取れます

最後の手紙に「新国家」の文字 

維新博の目玉が龍馬最後の手紙。書いたのは暗殺5日前とされ、今年発見されました。

新政府の財政担当者に福井藩の三岡八郎を推す中身で、「就任が1日先延ばしされれば、新国家の御家計(財政)成立が1日遅れる」とせかしています。

筆まめだったとされる龍馬ですか、専門家は「『新国家』の文字は、ほかの手紙で見たことはない」と貴重さを指摘します。手紙は歴史博物館で公開中です。

本ブログで取り上げた新発見の手紙とは別物ですが、これが龍馬の書状。字がきれいでなかったと伝わる龍馬ですが、なかなかの達筆(とはいえないか)。「坂本龍馬」の記名はちゃんと読み取れますね

さて、残りスペースで「四国デスティネーションキャンペーン(四国DC)」を簡単に紹介ましょう。

1978年に始まったDCは、地元とJRグループ(当時は国鉄)がタイアップした観光キャンペーン。地元がイベントを開催し、JRが送客を担当します。

最も有名なのは「京の冬の旅」で、観光閑散期の冬場に京都の社寺が秘仏などを公開し、JRが駅や車内ポスターでPRします。

四国DCは2003年以来14年ぶりで、期間は今年4~6月。維新博とDCの相乗効果も期待されています。

2026年9月追記 「志国高知 幕末維新博」の経済効果。高知県データによると、2018年度の県内観光総消費額は1126億円を記録。期間中、全25会場への入館者数は延べ334万人に上りました。

高知県が再来年の「ジョン万」で、〝二匹目のどじょう〟を狙うのは間違いないところ。ドラマは現在、主演の山崎賢人さんだけが発表されますが、今後は坂本龍馬を誰が演じるのかが話題を呼びそうです。 

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